日々の”楽しい”をみつけるブログ

福岡県在住。九州北部を中心に史跡を巡っています。巡った場所は、各記事に座標値として載せています。座標値をGoogle MapやWEB版地理院地図の検索窓にコピペして検索すると、ピンポイントで場所が表示されます。参考にされてください。

秋芳洞のみどころ③/⑪ 青天井から長淵

秋芳洞(山口県美祢市秋芳町秋吉秋吉台)の正面入口からはいるとすぐに、とても広い空間が現れました。ここは青天井と呼ばれる場所です。この広い空間の幅は35m、高さは25mあるといいます(参照:秋芳洞の自然観察 秋吉台科学博物館) 洞窟にはいって、いきなり圧倒される景色が広がりました。

入口から洞窟の奥にむかって遊歩道を進むと、右側に広い川が流れています。どうも深い川ではなさそうで、みたところ足首、膝くらいの深さのようにみえます。そして遊歩道左手側には、下の写真のような天井の高い空間が広がっています。この写真が青天井をアップにして写したものです。

人の姿など大きさの対象となるものがないので、洞窟のスケールがなかなか伝わりにくいです。

 

青天井の名前の由来は、洞窟入口から入ってくる光が、流れる地下水に反射して青く色づくことからつけられたそうです。

 

↓こちらの写真は、さらに奥へ進んだ場所。長淵と名付けられた場所です。

↓下の写真は、これまで来た道を振り返ったところで写真を撮りました。静かに流れる水に岩壁が映り込み、まるで巨大な鏡のようです。この岩壁をよく見てみると、岩壁の上のほうが階段状になっています。これはどうも河岸段丘のように、川の水(地下水)が昔、浸食した痕のようです(参照:秋芳洞の自然観察P8)

段丘は、ゆるやかな地下水が、水量の少ない時代に作ったもののようです。

 

一方、水量が多かった時代、岩壁がえぐり取られた部分はノッチと呼ばれます。ノッチというのはどんなものなのか、私ははじめてみるものなので、なかなか判別しにくいです。

 

ノッチを他サイトで画像検索してみても、これがノッチというのはなかなかみつけにくいです。凹っと穴がほげたものや、水平方向へ段丘のようになったものなどがノッチとして紹介されています。いずれにしてもある一定期間、安定した水量で岩壁が削られ窪みになった部分がノッチと呼ばれているようです。

 

おそらく下の写真の岩壁に水平方向へくぼみができている部分。このくぼみがノッチではないかと思います。

ここまでの行程は、入口から約100mほど。観光客が歩ける箇所は約1㎞。まだまだ秋芳洞は奥へとつづきます。