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福岡県在住。各地の史跡巡りが好きで、九州北部を中心にNikon D750をメイン機として史跡を撮っています。詳しい撮影場所は各記事に座標値として載せていますので、座標値をGoogle MapやWEB版地理院地図の検索窓にコピペして検索すると、ピンポイントで撮影場所が表示されます。参考にされてください。

塞ノ神(さいのかみ)はどんな役割を持つ神様?

↓下の写真は福岡県北九州市の黒崎にある幸神さまです。幸神は「さいのかみ」と呼び、もともと塞の神からきたものと考えられます。

長崎街道沿いに、この幸神さまは祀られています。福岡県では「幸神」と刻まれた庚申塔をたびたび目にします。例えば、飯塚市川島に祀られる庚申塔です。川島の幸神さまはとても大きく、車でそばを通っていても、その存在感ですぐに目に止まります。

もともと、塞の神とは何を意味する神様なのでしょう。書籍石の宗教 (講談社学術文庫)に興味深い説明がされていたので引用します。

 

山には「あの世」(他界)と「この世」(此界)との境界があった。実はこの境界に積石をして、穢れが他界(神域)へ入らないようにするのが、賽の河原の起源である。したがって私は賽の河原の賽は「塞」であったとかんがえている。穢れや悪霊を「さえぎる」ための塞であった。これは村境などに立って悪霊をさえぎる「塞の神」においてもおなじことである。(石の宗教 kindle位置番号 917/3532)

 

 一枚目の写真の幸神さまは長崎街道黒崎宿のはずれた場所に位置し、二枚目の写真の幸神さまは飯塚市の川島の集落のはずれに位置します。

上の図の赤で囲まれた場所は、周囲の地域と比較し住宅が密集しているので、もしかしたら昔からの集落だったのかもしれません。その集落のはずれに塞ノ神としての機能…つまり穢れ悪霊から集落を守る役割…を持つ神様が祀られたのかもしれません。

 

参照した書籍