大分市の羽田という地区に大分社(おおいたしゃ)という名前の神社があり、ここに庚申塔群が祀られているという情報を得ました(参照:大分社庚申塔群)。そこで、大分社へ行ってみたのですが、その際、おもしろい形の狛犬を見つけることができました。
二本足で立っている狛犬の吽形。
逆立ちをしている狛犬の阿形↓ さらに阿形の左前足には玉が把持されています。
座標値:33.216634,131.631287
この狛犬は拝殿の両側に(拝殿の前方の両脇ではない)祀られていました。阿形の近くに案内看板がありましたが、これら狛犬についての詳細な説明はありませんでした。
ただ、大分社内には狛犬が五基あり、これらの修復が行なわれたことが記されていました。たしかに、はじめにご紹介した二基の狛犬には、ところどころに修復跡が残っていました。
↓阿形については顔の大部分が白く変色しているので、顔が大きく欠けてしまっていたのかもしれません。
↓吽形のほうは顔が綺麗に残っていますが、両耳と両足はどちらも修復されたようです。
これらの珍しい形の狛犬は、以前に佐賀県唐津市の唐津神社で見たことがあります。
このような珍しい形の狛犬が、この場所に祀られるのには理由があるのか調べてみましたが、その由来はわかりませんでした。
しかし、逆立ち狛犬は石川県の金沢、松任、野々市に集中して祀られているのだそうです(参照:珍しい「逆立ち狛犬」 なぜ金沢に多いの?)。
このサイトでも紹介されていますが、これらの狛犬も石工の遊び心で造られたものなのかもしれません。