日々の”楽しい”をみつけるブログ

福岡県在住。各地の史跡巡りが好きで、九州北部を中心にNikon D750をメイン機として史跡を撮っています。詳しい撮影場所は各記事に座標値として載せていますので、座標値をGoogle MapやWEB版地理院地図の検索窓にコピペして検索すると、ピンポイントで撮影場所が表示されます。参考にされてください。

天満宮の弁財天さま 直方市植木

 福岡県直方市植木に天満宮というお宮があります。そのお宮には、こんな立派な樹が鎮座しています。

その樹の根元に、ある石塔が祀られていました。こんな感じ↓で幹の空洞になった場所に、その石塔は祀られています。

その石塔を正面から見てみます↓

石塔に刻まれる文字を拡大してみます↓

中央部に「べんざいてん」と刻まれ、向かって右側には「元禄十四年」、左側には「四月良日」と見えます。元禄十四年は西暦1701年です。

 

”べんざいてん”というのはどういう神さまなのか?どういった思いでこの石塔が祀られるようになったのか?どうして弁財天さまが、天満宮に祀られているのか?気になったので調べることにしました。

 

弁才天(べんざいてん)は、仏教の守護神である天部の一つ。ヒンドゥー教の女神であるサラスヴァティー(Sarasvatī)が、仏教に取り込まれた呼び名である。神仏習合によって神道にも取り込まれ、様々な日本的変容を遂げた(参照

 

ウィキペディアでは上記の説明に追加して、さらに以下の説明がなされています。

 

原語の「サラスヴァティー」は、12世紀に編集されたと言われるインドで最も古い聖典リグ・ヴェーダ』に現れる聖なる河とその化身の名である。水の女であるが、次第に芸術・学問などの知を司る女神と見做されるようになった。

 

もともとは、弁財天さまは水の神様だったようです。水の神様が後に芸術の神さまとなったのだそう。

 

書籍「遠賀川」(香月靖晴著)のp183「水運の神々の没落」という項に、この弁財天の石塔のことが紹介されていました。遠賀川がまだ水運の手段として重要だったころは、遠賀川流域に水に関係する神さまが多く祀られていったようです。

 

しかし、遠賀川が水運としての機能がなくなった今は、こうやって祀られていった神さまは、その役割を終えていったようです。植木の天満宮に祀られているこの弁財天さまも、水に関係する神さまのうちのひとつだったのでしょう。