今回のトリ庚申は、宮若市の山間にある瑞石寺の境内に祀られていました。
場所:福岡県宮若市宮田
座標値:33.705247,130.644432
瑞石寺は田園の間をぬけ、山間部の道のいちばん奥に”ひっそり”とあるお寺でした。
山門をくぐり正面に見える本堂の左側に小さな建物があります。その建物の前に五輪塔や石仏とともに庚申塔が祀られています。
笠つきの庚申塔には「鳥取庚申」と刻まれています。やはり”とっとりこうしん”と呼ぶのでしょうか。
塔に向かって右側面に建立年が刻まれているようですが、判別することはできません。
遠賀川 (香月靖晴著)のP47で、建立年月の詳細が紹介されています。これによると、「嘉永三戌年」と刻まれているようです。
また塔に向かって左側面には「二月吉祥日」と刻まれています。これははっきりと確認することができました。
庚申塔が祀られる建物の周りをぐるっと囲むように石仏がたくさん祀られていました。建物周囲の地面は苔むし、苔の上には…おそらく…鹿のフンがところどころに見ることができます。
自然豊かな場所であるとともに、これらたくさんの石仏群も、瑞石寺を深く印象付ける一因となりました。