日々の”楽しい”をみつけるブログ

福岡県在住。各地の史跡巡りが好きで、九州北部を中心にNikon D750をメイン機として史跡を撮っています。詳しい撮影場所は各記事に座標値として載せていますので、座標値をGoogle MapやWEB版地理院地図の検索窓にコピペして検索すると、ピンポイントで撮影場所が表示されます。参考にされてください。

「庚申之墳」と刻まれた珍しい庚申塔(こうしんとう) 小倉北区妙見町

新年おめでとうございます。昨年は当ブログへの訪問をありがとうございました。今年もぽつりぽつりと、記事を投稿してゆきたいと思います。

 

年はじめの投稿は、小倉北区にある足立山 妙見宮の近くにあった庚申塔(こうしんとう)のご紹介です。2基の庚申塔が並んで祀られていました。

場所:福岡県北九州市小倉北区妙見町

座標値:33.865402,130.902634

 

小倉北区妙見町には「足立公園」という大きな公園と、「森林公園」という小さな公園が隣接しています。その「森林公園」の端っこに、これら2つの庚申塔は祀られていました。

 

妙見神社へ初詣に行くときに、たまたま見つけることができた庚申塔です。2018年1月2日、妙見神社は参拝者が多く、渋滞がおこっていました。家族と相談し、少し離れた場所に停めてから、歩いて妙見神社へ行こうということになり、足立公園の公共駐車場に車を停めさせていただくことにしました。公園から妙見神社へ行く途中で、庚申塔をたまたまみつけることができたのです。

 

妙見町を歩いてみたところ、ところどころに不動明王や弘法大師、馬頭観音などの石仏が祀られており、比較的ふるい住宅街という印象がありました。そのため道路は狭く、でも狭いわりに車通りが多く、路上駐車ができるような場所はありません。

 

足立公園の駐車場から庚申塔までは、歩いて約360mです。公園のなかの遊歩道を通ることができます。

 

向って左側の庚申塔は「猿田彦大神」と刻まれます。建立年ははっきりと読みとれ、「寛政八辰年」と刻まれ1796年の建立ということがわかります。1796年の干支(かんし)は丙辰(ひのえたつ)で、「」という字が含まれていることに整合します。建立月は「二月吉日」と刻まれています。

 

右側の庚申塔には「庚申之墳」と刻まれ、わたしがこれまで見たことのない文字です。

「こうしんのふん」と読むのでしょうか。そもそも「」というのはどういう意味なのでしょう。調べてみると”盛り上がった土。堤や丘”とか”土を盛り上げて造った墓”とあります。

 

参照:https://dictionary.goo.ne.jp/jn/197120/meaning/m0u/

 

中国語の辞典では”墓,塚(墓穴とその上に土・れんがを盛った塚)”とあります。

 

参照:https://cjjc.weblio.jp/content/%E5%A2%B3

 

「庚申之墳」と刻まれていますが、「庚申塚」と同じ意味を持つと予想されます。庚申塔ではなくて庚申塚と刻むのはどうしてなのでしょう?Wikipedia-庚申塔のなかに、”塚の上に石塔を立てることから庚申塚と呼ばれる”とあります。

 

「庚申之墳」と刻まれた庚申塔は、以前は土を盛った丘(塚)の上に建てられたもので、その場所から現在の場所へ移動されたのではないでしょうか。