今日は興玉神の庚申塔を探しに3つの社へ足を運んでみました。そのうちのひとつ、福智下宮の境内にある庚申塔をご紹介します。
この庚申塔は「興玉神」の文字が刻まれると同時に、一猿一鶏の像が刻まれるといいます。庚申信仰 (民衆宗教史叢書 第17巻)P218
場所:福岡県田川郡福智町上野
座標値:33.7064095,130.7776031
参道を歩き一の鳥居をくぐってすぐ左側に二基の庚申塔が祀られています。
文字塔で猿と鶏のきざまれる庚申塔は、福岡県内でははじめて見たと思います。この庚申塔に向かって右側面には「明和元甲申天」と刻まれます。明和元年は西暦1764年。干支は甲申(きのえさる)。
左側面には「?月日」と刻まれます。?の部分は文字はくっきりとしているものの、字体が崩れているために私には何と刻まれているのかがわかりませんでした。
そこで庚申信仰 (民衆宗教史叢書 第17巻)P218を参照してみると、「極」と刻まれていることが説明されています。「極月日」…どういう意味なのでしょう?こちらのサイトにありがたいことに「極月」の説明がありました。
年の極(きわ)まる月の意から12月の異名
極月と書いて「ごくづき」あるいは「ごくげつ」と呼ばれるそうです。
そして、この庚申塔には一猿と一鶏も刻まれます↓ 猿鶏ともに右方向を向き、なにかお辞儀をしているようにも見えます。猿は正座をしているように見えます。なにか拝んでいるのでしょうか。
庚申信仰 (民衆宗教史叢書 第17巻)にはこの庚申塔は「治作、清二郎ら六人の名を刻む」とありますが、前、左右にはそのような銘はないようでした。背面に講中が刻まれていたのかもしれません。
今回の庚申塔もこちらのマップに追加しています。