これまで庚申塔は郊外の古いお寺とか神社、あるいは地方の村の片隅に祀られているというイメージでした。今回の庚申塔は北九州市八幡西区という町中にありました。珍しくにぎやかな場所にもあるんだなという、なんとも新鮮な感じでした。
弘善寺 庚申塔の場所:福岡県北九州市八幡西区穴生2丁目6−1
現在地から弘善寺の庚申塔:Google マップ
お寺前の駐車場の一角に地蔵堂と、庚申塔が祀られていました↓。
「庚申尊天」と刻まれた文字塔。
庚申塔に向かって右側面には、享保十五年の文字が刻まれています。西暦に直すと1730年。いまから287年も前に造られたんですね。庚申塔のすぐそばにある案内看板によると、この八幡西区あたりで一番古い石碑なんだそうです。
↓風化がすすんでいて、庚申塔に向かって左側にある文字は見えなくなっています。有志のかたがたにより、この庚申塔は修復されたらしいのですが、白い部分↓は修復跡なんでしょうね。
庚申塔を探してまわると、ふだんなら足を伸ばさないような場所まで、自然と行くことになります。少しずつですが、地元の地理に詳しくなってくるのが、なかなか楽しいですね。