庚申塔(こうしんとう)にはときどき奇妙な像が
きざまれていることがあります。
それは邪鬼とか鬼神とか夜叉(やしゃ)とか
いう名前でよばれるものです。
↓こちらは主尊の青面金剛像のあしもとに
2体の像がきざまれてる庚申塔です。
国東町 上小原の庚申塔
場所:大分県国東市国東町小原
現在地から上小原の庚申塔:Google マップ
もともと庚申塔には邪鬼と四鬼神が刻まれるもの
と、経軌(きょうき)という書物にはかかれています。
庚申塔に邪鬼や四鬼神が忠実にきざまれているものは
少ないと紹介されてますが、上小原の庚申塔は
その数少ないもののひとつなのです。
この姿形からして邪鬼か四鬼神かは判別できません。
いっけん体操ずわりのようなかっこうで
胸のまえで腕をくんで、うずくまってます。
笑みをうかべていて異様ですね。
いっぽう主尊のほうは首をかしげて
右斜め上をみあげ厳しい表情をしてます↓
ひとつの顔に、6本の腕をもっています。
それぞれの手には…
・宝輪
・宝珠
・弓
・矢
・杖(2本)
高さは113㎝。
あしもとの邪鬼のような像は15㎝の丸彫り。
すでの形がほとんどのこっていないので
わかりにくですが、この2体の像のあいだに
三猿が確認できます。
見ざる・言わざる・聞かざるの
例のポーズをとってます。
側面や裏面には成立年などの銘はありませんでした。
金毘羅社へのぼる階段…というか山道の途中
右側にみつけることができます。
実は、↑この階段がみつけにくいんです。
この階段までの行程をご紹介しますね。
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車でこの庚申塔ちかくにある七巻神社までいきます。
七巻神社ふきんに車を1台ほど停めるスペースがあるので
ここに車を停め、あとは徒歩です。
↓りっぱな樹がたってるところが七巻神社。
↓七巻神社のすぐちかくに小橋があります
↓小橋をわたってすぐ、農道がふたまたに
なっているので右側の小さな道へ。
すると山へ登る階段が左側のしげみに
かくれてるのでみつけてください。
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それにしてもびっくりしました。車を走らせてると
ふつうにキジが道を歩いてるんですから。