場所:大分県豊後高田市大岩屋
座標値:33.588994,131.522603
「ほうらいの里 仙人湯」という温泉施設から南へ50mほどの地点。山の斜面に、石仏とともに庚申塔がまつられていました。
だいぶ、像容はみえにくくなっていますが、一面四臂の青面金剛像がきざまれていることがわかります。そして青面金剛は邪鬼をふみつけています。
青面金剛のあしもと、両側には二童子がひかえます。
さらに、邪鬼の下側には「みざるきかざるいわざる」の三猿、そして二鶏が刻まれます。二鶏のおおきさは、それぞれ違っており、一方のおおきめの鶏はふりかえっており、ちいさな鶏のほうをみています。まるで親鳥が、子どもの鳥を引き連れていて、子どもの様子をみているようです。
庚申塔にむかって右側面には「宝永七 庚寅 天 四月廾五日」と刻まれているようです。つまり、庚申塔が1710年4月25日に建立されたことがわかります。1710年の干支は庚寅(かのえとら)です。
小林幸弘氏の運営するホームページ『国東半島の庚申塔-12011-』では以下のように紹介されています。
路傍の山裾に立つこの塔には、宝珠を載せた寄棟造りの笠がよく似合っている。青面金剛の足元にはうずくまる邪鬼の姿も見える。