ここは大分県道23号線。中津市から豊後高田市にのびる
県北(けんぼく)の主要道路です。
↓地図でみるとこんな感じで走ってる県道です。
いま写真でしめしているのは、この黄色でしめしているあたりの景色↓
宇佐市の松崎という地区のあたりで和間神社(わまじんじゃ)
と呼ばれる宇佐神宮ゆかりの小さな神社がある場所です。
↓和間郵便局がひだりにみえますね。
このあたりは戦時中は田園を砂害からふせぐための松林でした。
そして、その松林に放生会(ほうじょうえ)と呼ばれる祭りの
さいには、たくさんの屋台がならんでいたそうです。
いまでも10月の放生会では屋台はならびますが、当時の数は
こんなもんじゃなかったとの地元のかたからの話でした。
昔は娯楽はほとんどなくて、このような祭りが最大の娯楽でした。
だから盛大にもりあがっていたそうですよ。
いまでは祭りに参加できる若者も少なくなり、神輿をかつぐひとは
やとってかついでもらうまでになってしまいました。
ところで、今でいう県道23号線沿いに松林が残っていた当時は
この林のなかに宇佐航空隊の「アカバネ」とよばれる飛行機が
シートをかけて保管されていたそうです。
もちろん米軍にみつからないように。
ネットで調べてもこのような話はみつからなくて…
地元のかたの話ってほんとに未知の情報の宝庫。
図書館にある郷土の書籍でもなかなか載っていないような
知識を、高齢のかたから話していただくことがあります。
現在の宇佐市は、のどかな田園風景がひろがる平野です。
そんな景色からは、おおきな航空隊があったなんて
想像するのがむずかしいですね。