日々の”楽しい”をみつけるブログ

福岡県在住。九州北部を中心に史跡を巡っています。巡った場所は、各記事に座標値として載せています。座標値をGoogle MapやWEB版地理院地図の検索窓にコピペして検索すると、ピンポイントで場所が表示されます。参考にされてください。

松林寺の境内にまつられる庚申塔(3/3) 大分県国東市国見町岐部

国東半島、国見町の岐部(きべ)という地区に松林寺(しょうりんじ)というお寺があります。この境内に庚申塔が二基まつられていました。もう一基、庚申塔らしき石塔もありますが、庚申塔という確証がもてません。その石塔もあわせて三基ご紹介します。

 

今回の記事では、三基目、さいごの庚申塔をご紹介します。しかし今回の石塔は庚申塔らしきものです。庚申塔として通常の形態をもっていないためです。

場所:大分県国東市国見町岐部

座標値:33.645942,131.625384

 

大きな自然石に四角の枠が彫られ、そのなかに三体の僧侶らしき像だけが刻まれています。各人物は結跏趺坐(けっかふざ)をして、両手を胸の前で合わせているように見えます。はじめ見たとき、わたしは、お地蔵様が刻まれている塔だと感じ、庚申塔ではないと考えていました。



小林幸宏氏の著した『国東半島の庚申塔総覧』P.296に、こちらの石塔も紹介されています。

 

自然石に三体の像が刻まれていて、地元では庚申塔とされているようだが定かではない。他に梵字種子や文字は刻まれていない。

 

地元では庚申塔としてまつられているようです。他の庚申塔とは形態がとても異なり、不思議な塔です。