大分県の国東半島。豊後高田国東線(県道29号線)沿いに、庚申塔が祀られていました。場所は、国東(くにさき)町横手小畑という地区です。
場所:大分県国東市国東町横手小畑
座標値:33.5695804,131.681074
下の写真は庚申塔を拡大し、コントラストを強くしたものです。一面四臂(いちめんよんぴ)の青面金剛が主尊として刻まれています。青面金剛の両側に二童子がひかえます。
青面金剛の足元には、二猿がうずくまるように刻まれています。猿は”かまくら”のなかにはいっているようです。ほとんど見えなくなっていますが、配置から二鶏が猿に挟まれるかたちで刻まれていることが想像されます。
庚申塔の、いちばん下側には庚申講中らしき文字が枠に囲われたかたちで刻まれているのがわかります。
小林幸弘氏のホームページでは、こちらの庚申塔は、以下のように紹介されています。
塔頂部を雲形に加工し日月瑞雲が見事に表現されているのが目を引く。青面金剛と二童子、二猿と二鶏が刻出されている。参照
庚申塔にむかって右側面に「元禄七甲戌天」と刻まれています。元禄七年は1694年、この年の干支は甲戌(きのえいぬ)です参照。庚申塔に刻まれている文字と整合します。