日々の”楽しい”をみつけるブログ

福岡県在住。九州北部を中心に史跡を巡っています。巡った場所は、各記事に座標値として載せています。座標値をGoogle MapやWEB版地理院地図の検索窓にコピペして検索すると、ピンポイントで場所が表示されます。参考にされてください。

福智山山頂へ玄武岩を見にいった 福岡県北九州市小倉南区頂吉

福智山(ふくちやま)山頂には、真っ黒い玄武岩がいくつも露出しています。

 

日本の東側から押し寄せてくる海洋プレートが、日本の西側に広がる大陸プレートの下へともぐりこんでいます。この際、海洋プレートの上にのっかっている、大昔からの堆積物が、大陸プレートによってはぎとられ、大陸プレートの下に底付けされてゆきます。それが、さらに長い時間をかけ地上へともりあがってきたものが、現在日本の地層をつくりあげている付加体と呼ばれるものです。

 

福智山山頂にある、これら玄武岩も、その付加体の一部です。福智山の玄武岩は、2億7300万年前~2億51000万年前ごろに、海底にたまったものと考えられています。

 

場所:福岡県北九州市小倉南区頂吉

座標値:33.742455,130.803939

山頂付近は多くの緑で覆われていますが、緑の下は玄武岩で構成されていると考えられます。玄武岩が風化し、細かい砂や泥となって、その上に低木や草が生えるようになったのでしょう。

↓こちらは、山頂から西側をながめた風景です。この丘を越え、向こう側へ下りてゆく登山道をあるいていくと、標高570mふきんから下は花崗岩で構成される地質となります。福智山は、山頂にあがるほど黒っぽい岩が見られ、ふもとに近い場所ほど白っぽい岩が見られるようになる、ということになります。