福岡県飯塚市宮町に曩祖八幡宮が鎮座します。
曩祖八幡宮の境内社として、飯塚天満宮と祇園宮があります。飯塚天満宮の鳥居そばに二基の庚申塔と思われる石塔が祀られていました。
二基の石塔に向かって右側の四角柱石塔表面の文字は確認できません。しかし、その形状、左側の庚申塔とともに祀られていることから、四角柱の石塔も庚申塔とおもわれます。
場所:福岡県飯塚市宮町
四角柱の庚申塔にむかって右側面には「寛保二□」左側面には「五月初二」という文字が確認できます。「□」部は「戌」と思われます。一見すると「十」に見えます。しかし寛保年間は四年までしかないため「十」とは考えにくいです。寛保二年は西暦1742年で、干支は壬戌です。
左側面に刻まれる「五月初二」は「旧暦5月2日」のことです参照。
二基の庚申塔のうち左側の庚申塔は、わかりやすく「庚申」と刻まれています。
この庚申塔の裏側に「文化三□□天□ 三月良辰」と刻まれているようです。読み取れる文字から、西暦1806年の5月に建立されたことがわかります。