日々の”楽しい”をみつけるブログ

福岡県在住。九州北部を中心に史跡を巡っています。巡った場所は、各記事に座標値として載せています。座標値をGoogle MapやWEB版地理院地図の検索窓にコピペして検索すると、ピンポイントで場所が表示されます。参考にされてください。

川西(かわにし) 四国第41番札所に祀られる庚申塔 福岡県遠賀郡遠賀町別府

福岡県遠賀郡の別府(べふ)という地区に庚申塔がまつられていました。「馬頭岳登山道」の看板が掲げられた三叉路から西へ110m行った地点に公民館があり、公民館の山側に遠賀川 川西四国第41番札所が建てられています。札所の入口に庚申塔はまつられています。

場所:福岡県遠賀郡遠賀町別府

座標値:33.843085,130.652274

 

「庚申尊天」の文字は、はっきりと確認できますが、建立年は一部が消えかかっています。建立年の一番上の文字は「正」に見えます。また上から二番目の文字には「彳(ぎょうにんべん)」があるように見えます。

江戸期の元号で、以上の条件に合うのは「正徳(しょうとく)」だと考えられます。もうひとつ「正保(しょうほう)」というものもありますが、こちらは西暦1644~1648年と時代がとても古く、周囲にある庚申塔建立の年代から考えて、正徳三年(1713年)と推定するほうが自然だと考えます。

 

庚申尊天に向かって左側に、うっすらと「□月吉日」と刻まれているようにみえます。「□」の部分は読み取れません。

 

庚申塔を通り過ぎ、階段をのぼりきると川西四国第41番札所のお堂がみえてきます。

札所と庚申塔とを南側から眺める↓