日々の”楽しい”をみつけるブログ

福岡県在住。各地の史跡巡りが好きで、九州北部を中心にNikon D750をメイン機として史跡を撮っています。詳しい撮影場所は各記事に座標値として載せていますので、座標値をGoogle MapやWEB版地理院地図の検索窓にコピペして検索すると、ピンポイントで撮影場所が表示されます。参考にされてください。

享保の大飢饉でなくなったかたを供養する千人塚 福岡県田川郡糸田町鼡ヶ池

福岡県の糸田町に、享保の大飢饉で亡くなったかたを供養するための塚がたてられています。鼡(ねずみ)ヶ池という、なんとも変わった名前の地区に塚はたてられています。

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場所:福岡県田川郡糸田町鼡ヶ池

座標値:33.64429191,130.7695958

 

鼡ヶ池のほとりに千人塚の案内板があります。

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享保飢饉の供養碑。碑の側面に、「享保17(1732)年、稲が腐り、老若男女44人餓死した」と刻まれている。享保17は、天候不順に加え病虫害が大発生。近畿以西に於て、徳川実紀が餓死者96万人という、江戸期最大の享保大飢饉となった。飢饉による死亡率は、福岡藩25%、小倉藩33%、田川郡域27%であった。糸田町域の死亡率は50%に達した。町内には千人塚の外に宮床大師堂、伯林寺に供養碑が残されている。


平成10年6月30日、町文化財第6号に指定
糸田町教育委員会

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池の向こう側に小山がありここに塚がまつられる

千人塚がまつられる小山のすぐとなりに「鼠ケ池公民館」があり、ここに車を停めさせていただきました。

 

公民館敷地から南東へいくと、直接、千人塚へとのぼる参道があります。


いっぽうで、鼠ケ池公民館敷地からいったん出て、南へ約20mくだった場所にも、千人塚へと続く階段があります。

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わたしはこの階段からいってみました。階段両脇の草木は、階段にかからないように刈り取られおり、手入れされているようです。

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階段をのぼりきると左側へと続く道があり、さらに道をのぼったところに千人塚がありました。

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塚の中央部には石塔があり、その石塔には阿弥陀如来をあらわす「キリーク」という梵字(ぼんじ)、梵字のしたに「南無阿弥陀仏」と刻まれています。

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石塔左側面に刻まれる説明文

糸田町には飢饉でなくなったかたがたを供養するための石塔が三基あるといいます。「宮床村供養碑」、伯林寺にある「糸田村供養碑」、そして「千人塚」です。糸田村では飢饉による餓死者は382人、宮床村で39人、鼠ケ池村で44人、大熊村で18人だということです。糸田町域の人口の約半分がなくなりました参照

 

享保の大飢饉はどうしておきたのか?

 

大飢饉の原因として、わたしが想像していたのが冷害です。夏になっても雨が多く、結果、気温もあがらず作物が“根腐れ”してしまい獲れなくなるというものです。しかし、こちらのサイトを参照すると冷害だけが不作の原因ではなかったようです。

 

特に、1732年の享保の大飢饉では、冷害、洪水にくわえて、ウンカという害虫による不作が飢饉の原因でした。


享保の大飢饉は全国的に発生し、とくに西日本ではひどかったといいます。全国では、約97万人が餓死したそうです。


虫害をもたらすウンカは中国南部で発生し、 風にのって日本に運ばれてくるらしく、虫の異常発生も気象異変と関係しているそうです。


治水技術がまだ発達してなかったこと、稲自体の害虫から身を守るための強さが改良されていなかったこと、害虫から守るための薬などが発達していなかったことなどの原因もふくめて、これだけの凶作がおきたのだと考えます。


大飢饉の原因のひとつとして冷害がありますが、こちらのサイトでは、海外の大きな噴火が、地球の温度に影響を与えることが示唆されており、日本でおきた過去の大飢饉の前に、地球上で大きな噴火があったことが示されています。

 

かならずしも、地球全地域で冷害がおきるわけではないようで、逆に温度があがる地域(たとえばアメリカ南部やシベリア)もあるといいます。


もしかしたら、2022年1月15日17時(現地時間)に噴火したトンガの火山により、近年中に、日本でも冷害がおきるのかもしれません。