河内貯水池の周辺を散策していると、不思議な建物をみつけることができました。弁室(べんしつ)とよばれるものと考えられます。弁室という建物がどのような機能をもっていたのかは、わたしは詳しくないのでわかりません。憶測ですが、河内貯水池から落ちてくる水から、必要なだけ取水するための調整機構がおさめられているのではないかと考えます。
場所:福岡県北九州市八幡東区大蔵
座標値:33.839701,130.811295
この建物は、亜字池という人工池のそばに建てられています。河内貯水池から降りてきた水に空気を含ませるために、亜字池には巨大な噴水があったといいます(参照:『北九州の近代化遺産』P.120)。貯水池との水圧をつかって水がふきあがっていたそうですが、1955年(昭和30年)頃から、貯水池の水の使用量が減少してきて、噴水は中止されました。
1956年(大正15年)におこなわれた起業祭では3万5千人の観覧者がここに訪れたといいます。