朝倉郡の大刀洗駅の南西約320m地点に、日本軍の警察としての立場である「憲兵」が駐留していた隊舎跡があります。敷地の周囲にはレンガ塀が残されており、レンガ塀には、アメリカの航空機から受けた機銃の弾痕も残されています。
参照:『新装改訂版 九州の戦争遺跡(江浜明徳著)』P.71-72
場所:福岡県朝倉郡筑前町原地蔵
座標値:33.412318,130.616043
憲兵分遣隊舎(けんぺいぶんけんたいしゃ)の敷地の正面入口は南東部にあり、北西-南東方向にかたむいた形で長方形の敷地がつくられています。現在、敷地内は民有地で倉庫などが保管されています。
以下は案内板の説明を抜粋したものです。
-------------------
大正八年(1919年)大刀洗飛行場が10月に開隊したのとほぼ同じ12月に、久留米憲兵隊大刀洗分遣隊として発足しました。軍隊の警察官としての立場で、多いときは10人ぐらいの隊員がここ大刀洗飛行場に関連する部隊や周辺の治安を担当していました。例えば、訓練中の飛行機が墜落した時などいち早く駆け付け、隊員の救助や周辺の警備にあたったりしました。今でも煉瓦塀敷地内に、隊長官舎や厩舎(きゅうしゃ)跡が残っています。
(この敷地は民有地です。勝手に入らないでください)
平成22年4月
筑前町立大刀洗平和記念館
-------------------