福岡県北九州市若松区 有毛(ありげ)にある戸明(とあけ)神社。この神社も、小さい頃から目にはしていたものの、一回も参拝にいくことなく、今日に至っていました。今回の参拝がはじめてです。
場所:福岡県北九州市若松区大字有毛
座標値:33.923159,130.698557
福岡県北九州市の若松区には「戸明神社」という名前の神社が5社もあります。その5社の場所を以下に記しますと…
1.安屋(あんや)
2.高須(たかす)
3.大鳥居(おおとりい)
4.蜑住(あますみ)
5.有毛(ありげ)
…となります。今回ご紹介する戸明神社は5の有毛にある戸明神社です。この神社は、わたしが子どもの頃、前回の記事でご紹介した「十五社神社」と同様に、うっそうとした杜に囲まれていました。しかし、2019年に訪れてみると、周囲の樹々が間引きされたような印象で、見通しがよく、陽の光がよく通る神社となっているようでした。
有毛の戸明神社のご祭神は、こちらの3柱です(参照:『北九州市神社誌』(北九州史跡同好会)P104)。
1.天児屋命(あめのこやねのみこと)
2.天手力男命(あめのたぢからおのみこと)
3.事代主命(ことしろぬしのみこと)
1の天児屋命(あめのこやねのみこと)はアマテラスオオミカミが天の岩屋戸に隠れたとき、「フトノリトゴト」を申し上げ、これが祝詞(のりと)の起源となった…とされます。つまり祝詞を生み出した神様です(参照:『神社検定公式テキスト1『神社のいろは』』kindle位置番号769/2834)。
アマテラスオオミカミが天の岩屋戸に隠れたとき、岩屋戸からアマテラスオオミカミを引き出したのが、2の天手力男命(あめのたぢからおのみこと)です。この伝説から、力の神、スポーツの神として信仰されています。
そして3の事代主命(ことしろぬしのみこと)は、託宣の力で天皇を守護する神であり、田の神、海の神、商業の神、信託の神とされます。戸明神社(有毛)では田の神として祀られていると考えられます。
集落の小さな社にも、それぞれ祀られている神様がおられます。どんな神様が祀られていて、どんな想いが託されているのか?想像がふくらみます。