福岡県遠賀郡の庚申塔がどこにまつられているか、一覧表として掲載されている『遠賀町誌』P.916-917を拝読しました。この一覧のうち、場所がわかりやすいものから順にめぐります。
遠賀郡 上別府 高家という地区に1基の庚申塔があるらしい情報を得ました。それには”天満宮参道脇”に庚申塔がまつられていると掲載されています。
高家天満宮の境内入口(Google map)に到着して、東北東方向をむくと、参道がのびていることがわかります。境内入口…つまり鳥居の前から東北東方向へのびる小道を75mほどあるいていくと、すぐに庚申塔がまつられているのをみつけることができました。
場所:福岡県遠賀郡遠賀町上別府
座標値:33.837794,130.657783
庚申塔周囲には石祠や石仏が数基いっしょにまつられています。
庚申尊天ときざまれる塔にむかって右側には享保十年という文字が刻まれています。
享保十年は1725年、干支は乙巳(きのとみ)です。
そして、塔にむかって左側面には十月吉日の文字が刻まれます。
庚申塔周囲には、「川西 筑西国 第十二番札所」、「川西 四国 第三十三番札所」、「祖霊社一豪士」の石祠、薬師如来、千手観世音などがまつられています。
祖霊社は祖霊舎とか御霊屋ともいい、特に「神社」のなかにある施設は「祖霊社」と表記するそうです参照。そうすると「祖霊社一豪士」の石祠は、このふきんのご先祖様をまつった社と考えられます。