福岡県田川郡赤村にある「源じいの森温泉」という温泉施設入口に、観光マップが設置されています。その観光マップに「大原(おおばる)貴船神社の大クス」が紹介されていました。観光マップによると、今川の支流である十津川の東側にあると示されていました。
観光マップでは貴船神社の境内にあるようだったので、まずは貴船神社をめざしていくことにしました。しかしGoogle map上や国土地理院地図では、現地に神社らしきものはしめされていません。
ひとまず現地にいってみることにしました。
場所:福岡県田川郡赤村上赤
座標値:33.592195,130.892468
赤村の赤という地区にいくと、ひとめで大クスがわかりました。水田のなかにポツンと巨大な樹がたっています。水田には防獣ネットがぐるっと張られているために、水田のなかにはいらず、ネットの外側から遠目で写真をとりました。
よく目をこらしてもクスノキの周囲には神社らしき建物はありません。”人里の巨木たち”というサイトを拝見すると、樹の根もとに石祠がまつられており、むかし神社があったことが想像されます。
クスノキの根もとを遠目で確認してみます。100mちかく離れていても確認できるほど、巨大な穴が根もとに空いているのがわかります。サイト””の管理者さまが確認したところ、巨大な穴の内部は黒焦げになっており、幹の傷ついている部分が上にむかってのびている…ということなので、むかし落雷にあったと考えられます。
上の写真で確認すると、幹がずいぶん大きく裂けたのではないかと想像されます。根もとの巨大な穴は落雷の際にあけられたものなのですね。