道ばたに生えている雑草でも、よく見てみると美しい形をしたものがあります。↓こちらの写真は茎の上のほうに、おおきな葉っぱが輪っか状に生えています。これは、昔の灯りの役割を担っていた『灯明台(とうめいだい)』という道具参照のかたちに似ているため、『トウダイグサ』とよばれています。日本だと本州から沖縄の日あたりのよい場所にふつうに生えている植物です。
場所:福岡県遠賀郡遠賀町大字島津
座標値:33.874054,130.671567
けっして海岸に建てられている『灯台(とうだい)』から、名前がきているわけではありません(参照:『新・雑草博士入門』P99)
トウダイグサは 【トウダイグサ科-トウダイグサ属-トウダイグサ】と分類されていて、この【トウダイグサ科】は変わったかたちの花を咲かせます。
その変わったかたちの花は、壺(つぼ)状になっていて、小さな壺のなかに雄花と雌花があります。この壺状になった花を「杯状花序(はいじょうかじょ)」というむずかしい名前でよびます。
写真をとった2020年3月9日時点では、花らしいものはみえなかったために開花時期としては早かったようです。「花期は4月から6月」とあるので参照、もうすこししたら壺状の花がみられるようになります。
いちど名前を覚えて意識して周囲をながめてみると、道ばたにたくさん生えている草だということに気づきます。知らない植物をさがしてみるのは、たのしいですね。