植物をカメラで撮ってブログにアップしていると、自然とその植物のことをしらべることが多くなります。Wikipediaでは植物の分類を掲載してくれているので、よく利用します。たとえば、道ばたなど日本全国に生えているこの↓「コヌカグサ」という雑草であれば…
界 : 植物界 Planta
門 : 被子植物門 Magnoliophyta
綱 : 単子葉植物綱 Monocots
目 : イネ目 Poales
科 : イネ科 Poaceae
属 : ヌカボ属 Agrostis
種 : コヌカグサ A. gigantea
…このような分類が記載されています参照:Wikipedia-コヌカグサ
界(かい)門(もん)鋼(こう)目(もく)…というような分類を生物の分類学では「分類階級」と呼ぶそうです。私もよく食べる米の分類階級をしらべてみると…
界 : 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 単子葉植物 Monocots
目 : イネ目 Poales
科 : イネ科 Poaceae
亜科 : イネ亜科 Oryzoideae
属 : イネ属 Oryza
種 : イネ O. sativa
…となり参照:Wikipedia-イネ「イネ科」というくくりで、コヌカグサと米はおなじ仲間だということがわかります。こうやって雑草も分類してみると、「この植物は、あの植物と同じ仲間なんだ」と、ふだんはあまり気にもとめなかった雑草に親近感がわいてきます。
植物の分類階級をしらべていっていると、「界」よりさらに上位の分類階級があるのかなという疑問がでてきました。そこでネットで調べてみると「界」よりも上位の階級がありました。「ドメイン」です参照:Wikipedia-階級(生物学)
そもそも、この分類階級は生物の進化過程にそって決められているようです参照。地球上に原始生物が誕生してはやい段階でふたつのグループ(ドメイン)にわかれました。ひとつが真性細菌ドメイン、もうひとつが真核生物・古生物ドメインです参照:全生物の進化系統樹
真核生物ドメインも、進化の過程で細胞構造、栄養の取り方、増殖の方式などに違いがでてきて、さらに細かい分類が必要となってきました。それが「界」という分類です。
植物界は、この3つのドメインのうちの真核生物ドメインに位置します。こうやって図にして眺めてみると、地図をみているようでわかりやすいですね。
そう考えると、倒木にはえていたこちら↓のオオチリメンタケ(菌界-担子菌門-ハラタケ亜門-ハラタケ鋼-タマチョレイタケ目-タマチョレイタケ科)は「菌界」で分類され「植物界」の生物とはだいぶ違う系統なんだとわかります。
「界・門・綱・目・科・属・種」の分類で、例えば同じ「科」とか「属」だと、同じような特徴があるとかんがえられるので、こんなことも予想しながら植物の撮影をしてみると楽しいですね。