日々の”楽しい”をみつけるブログ

福岡県在住。各地の史跡巡りが好きで、九州北部を中心にNikon D750をメイン機として史跡を撮っています。詳しい撮影場所は各記事に座標値として載せていますので、座標値をGoogle MapやWEB版地理院地図の検索窓にコピペして検索すると、ピンポイントで撮影場所が表示されます。参考にされてください。

奇怪な外観の磨崖仏 大分県豊後大野市千歳町長峰

豊後大野市にたちよって、用事をすませ少し時間が余ったときがありました。その際、なにかめずらしい史跡はないか探したとき、道の駅で『大迫(おおさこ)磨崖仏』のパンフレットを見つけました。

 

パンフレットをみるかぎり巨大でめずらしい外観の磨崖仏らしく、見ごたえがありそうなのでいってみることにしました。

 

場所:大分県豊後大野市千歳町長峰

座標値:33.049942,131.608068 

 一見、目がひかる巨大ロボットのような外見です。案内板の説明によると大迫磨崖仏は大日如来像で、牛馬の神とされています。

 

大迫磨崖仏はこれまで見てきた磨崖仏とは異なり、あとからだいぶ補修されているような印象を持ちます。

 

どうしてこのような外観となったのか理由についても、看板に説明されていました。

 

このような容貌になった理由の一つには、彫り込まれた岩がとてももろい性質だということがあります。そのため、表面に麻などの繊維をまぜた粘土を塗り、顔面などを仕上げた石芯(せきしん)塑像ともいえる技法で作られています。

 

大迫(おおさこ)磨崖仏がある地域では2種類の火砕流がまざっています。阿蘇火山による溶結凝灰岩(約9万年前)と、由布岳あたりの火山による凝灰岩(約60万年前)です。

 

磨崖仏が彫りこまれた岩壁は、約60万年前にできたもので、古いから?か比較的やわらかい岩質なのだそうです。やわらかいので加工はしやすいのですが、風化しやすくなってしまいました。

 

風化しやすい磨崖仏なので、あとづけで粘土が塗られ、このような奇怪な外観となってしまったのですね。 

↓こちらは駐車場(無料)から、大迫磨崖仏が祀られているお堂をみあげた写真です。この階段をのぼりきったところにお堂があるので、徒歩1分程度でいくことができます。

岩壁に沿うようにたてられたお堂のなかに大迫磨崖仏は祀られています。そのため、正面の格子戸のすき間から磨崖仏を拝観します↓

加工しやすいやわらかい石がある豊後大野市では、どのくらい「国指定史跡」の磨崖仏があるのか調べてみると以下のようになりました。

 

・菅尾磨崖仏

・緒方宮迫東石仏

・緒方宮迫西石仏

・犬飼石仏

 

4基と考えていたほど多くはありませんでした。多くの石仏や磨崖仏が残されている大分県国東半島のように、宗教文化があまり活発ではなかったのかもれません。