久住山は九重連山のひとつで1786mの標高。一番メジャーな登山口である牧ノ戸峠から登ると往復4時間前後で戻ってこれます。
写真は久住山山頂付近より撮影したものです。はるかかなたに少しだけ見える山は由布岳です。
2020年1月21日(土)も朝早くからたくさんのかたが登っていました。
久住山を麓の避難小屋あたりから見上げたところの写真です。
登山口から歩いて約1時間半前後で、久住山の山容を確認することができます。それまでは、他の山に隠されて久住山を見ることはできません。
日本百名山を定めた深田久弥氏は、久住山のことを以下のように評しています。
(九重の山々のなかでも)何といっても品のあるのは久住山である。殊に北側の千里浜と呼ばれる原から眺めた形は、精鋭で颯爽としていて、九重一族の長たるに恥じない
福岡から牧ノ戸峠登山口まで下みち(車片道)で3時間。久住登山(往復)で4時間。合計約10時間。
仮に福岡県に住んでたら、久住登山は1日がかりのレジャーになります。絶景が楽しめる贅沢な時間の使い方だと感じます。
↓こちらは久住山の山腹から北側を眺めた写真です。
↑左から硫黄山、三俣山、由布岳(はるか遠く)を見ることができます。由布岳は別ですが、このように連なる山々を見ると、まさに「連山」という言葉がピッタリです。
雪こそつもってはいませんが、早朝は土に含まれる水分が凍り、それを踏むごとにスナック菓子を砕くような「バリぼり…」という子気味の良い音がなります。
日が昇り水分が溶けてくるとぬかるみとなり歩きにくくなるので、すばやく下山します。
↓こちらは久住山山腹から避難小屋を写した写真です。星生山の麓にとても小さく避難小屋が写っています。
↓久住山山頂から南側を写した写真です。阿蘇の集落と、雲海からひょっこり頭をだす阿蘇山が見えます。
この写真からさらに左へ目を向けると、祖母山も雲海から頭を出していました。
山頂はとても風が強く手袋をしていても、だんだんと手指がかじかみ動かなくなってきます。このような厳しい環境になると、ホームセンターで買った防寒手袋の限界を感じざるをえません。
おぼつかない手で、カメラの設定ボタンや、レリーズを操作します。このときは、まだカメラの液晶画面は正常に動いていました。
さらに気温が下がると、液晶は映らなくなり、カメラ自体の動きも悪くなってきます。寒さで電源を入れても、もっさりとした動きとなってしまいます。そんなときは、カメラが直接風に当たらないよう、ジャケット等で保護する必要があります。
↑左から由布岳(はるかかなた)、天狗ケ城、中岳、白口岳(たぶん)。天狗ケ城の前は深く切れ落ちている空池です。
深田久弥氏は九重連山のことをたしか「共和国」と表現していたと記憶します。久住山や中岳山頂から周囲を眺めると、その「共和国」という言葉がピッタリくることが実感できます。