航海の安全と豊漁を祈願。大分県豊後高田市(桂川)のホーランエンヤへ、2020年1月12日(日)に、はじめて行ってみました。
場所:大分県豊後高田市 桂川
出港地点の座標値:33.5627975,131.4383681
旧暦の頃は元旦の行事であったそうですが、現在は元旦から1週間ほど遅い日曜日に開催されているようです。
2015年からの開催時期を調べてみると以下のようになりました。
2015年1月10日(土)
2016年1月10日(日)
2017年1月15日(日)
2018年1月7日(日)
2019年1月6日(日)
2020年1月12日(日)
多くの人が集まることができる日曜日に開催されているようです。
船の出港時間は朝の10時から。船の移動が終わるのが11時頃でした。
出港場所:ホテルAZ豊後高田市店の対岸
到着場所:御玉市民公園前
大漁旗や万国旗で彩られた宝来船が8の字に回りながら桂川を若宮八幡宮に向かってさかのぼります。
その際、両岸にいる観客に向かって紅白餅が撒かれます。
宝来船が出港したばかりの10時時点では観客はまばらでしたが、時間を追うごとに、たくさんの人が集まってきました。
要所要所で、観客から祝儀(金色の箱に入ったお酒)が差し出されます。その祝儀を取りに行くために、船の上にいる締め込み姿の漕ぎ手が、冷たい桂川へ飛び込みます。とんでもなく寒そうです。
去年(2019年)のホーランエンヤでは、なんと観客が1万人も来られたそうです(参考:NHKラジオ放送情報)。
宝来船は桂川の両岸をゆっくりと回って行くので、観ているこちらも、ゆったりと写真を撮ることができました。
出港間もない時間帯に来場していれば、ぎゅうぎゅうの観客にもまれながら、場所取りに必死になりながら撮る…という感じではありませんでした。
桂川沿い(ホテル清照〜御玉市民公園)で立っていれば、その区間をほぼ全域、ゆっくり宝来船が回ってくれます。
餅を撒くポイント地点があるので、餅を手に入れたい場合は、船にずっとついて行くのが良いように感じました。
11時ごろになると↓下の写真のようにとんでもない数の人たちが、川岸に集まっていましたので、来年もくるのであれば、早めに来場しようと思いました。
江戸時代、島原藩の領地だった豊後高田は、島原藩やその大阪蔵屋敷へ年貢米を船で運んでいたそうです。その航海の安全と豊漁を祈願する行事として江戸時代中期に、ホーランエンヤが始まったといわれています(参照:Wikipedia-ホーランエンヤ (大分県))