日々の”楽しい”をみつけるブログ

福岡県在住。各地の史跡巡りが好きで、九州北部を中心にNikon D750をメイン機として史跡を撮っています。詳しい撮影場所は各記事に座標値として載せていますので、座標値をGoogle MapやWEB版地理院地図の検索窓にコピペして検索すると、ピンポイントで撮影場所が表示されます。参考にされてください。

根元から清水が湧く大楠(おおくす) 福岡県朝倉市宮野

福岡県朝倉市を車で通る機会があったので、朝倉市になにか珍しいものはないか調べてみました。朝倉市(福岡県)のホームページを拝読していると、志賀様の大楠(しかさまのおおくす)と呼ばれる巨木が、福岡県朝倉市の宮野という地区にあることが紹介されていました(参照)。

 

この大楠は、「県指定天然記念物」の項で、朝倉市にある10個の天然記念物のひとつとして紹介されています。立ち寄りやすそうであったため、「志賀様の大楠」を訪ねてみることにしました。

場所:福岡県朝倉市宮野

座標値:33.395807,130.731885

 

朝倉市宮野のなかの、中宮野という集落内をはしる小さな道沿いに小川がながれており、小川の脇に祠が祀られていて、その傍に巨大な樹が小川にせりだすように生えていました。

樹の幹は地面から2mまでの部分が大きく湾曲しています。2mより高い部分は直立し、空いっぱいに枝葉をひろげています(参照:案内板)。

 

「志賀様の大楠」の名の由来である志賀様が、巨樹の傍の祠に祀られています。この祠が祀られる場所が志賀神社で、斉明天皇(さいめいてんのう)が海上安全を祈って三神を奉祀したという伝説が残っています(参照)。

”斉明天皇が海上安全を祈る”というのは、どれくらい時代の話なのか調べてみました。「Wikipedia-斉明天皇」で、「朝鮮半島への軍事介入」という項があり、この出来事がおきた際に安全祈願をされたのではないかと推察されます。そうすると”海上安全を祈って三神を奉祀した”というのは、西暦660年頃の伝説と考えられます。

大楠の根元は大きな空洞ができています。この箇所から清水が湧いています。清水が湧いている場所まで石段が造られていて、下りていけるようになっています。水道ができる前は、この水を生活用水として利用していたのでしょうか。

案内板に紹介されている樹のデータは以下のとおりです。

・胸高周囲 10.0m

・樹高 22.0m

・根廻り 14.8m

・枝張り(東西) 12.0m

「志賀様の大楠」を拝観したとき、地上から2mほどの幹部分の”うねり”に圧倒されました。樹全体は「く」の字に曲がっていて、この特殊な形状と、幹のどっしり感が、この楠の存在感をおおきく引き出しているように感じました。

 

樹の傍には、「水神」と刻まれた石塔もみることができました。

f:id:regenerationderhydra:20190929060949j:plain

樹の根元に祀られる水神様