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福岡県在住。九州北部を中心に史跡を巡っています。巡った場所は、各記事に座標値として載せています。座標値をGoogle MapやWEB版地理院地図の検索窓にコピペして検索すると、ピンポイントで場所が表示されます。参考にされてください。

日本で3つの美しい五重塔に数えられる 瑠璃光寺 五重塔 山口県山口市

山口県の萩市(はぎし)の自然をテーマの中心に制作をつづけている写真家「下瀬信雄」氏の展覧会へ、2019年6月29日(土)にいってきました。山口県立美術館で開催されている展覧会は、『下瀬信雄展 天地結界』と題され、2019年5月23日(木)から2019年7月7日(日)まで行われています。

 

福岡県から山口県山口市までは、車で2時間以上の移動時間です。せっかく山口市に来たので、美術館ふきんに史跡がないかGoogle mapで調べてみました。その結果、美術館から北へ1.2㎞の場所に国宝「瑠璃光寺 五重塔」を見つけることができました。

 

山口市の街の歴史は、もともと、豪族 大内氏が京都の街並みを参考にして建設したことにはじまります。その建設のなかで1442年、大内義弘を弔うために建立されたのが、↓こちらの五重塔です。

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室町時代に建立 質実剛健という言葉がぴったりな建築

場所:山口県山口市木町

座標値:34.190175,131.472925

 

現在では瑠璃光寺(るりこうじ)の境内にたっているため、瑠璃光寺 五重塔と呼ばれていますが、もともとこの場所は香積寺(こうしゃくじ)というお寺の境内でした。江戸時代のはじめに香積寺が、同山口県の萩(はぎ)へ移り、その跡地に瑠璃光寺がうつってきました。そのために瑠璃光寺 五重塔として呼ばれるようになりました(参照:案内板)

 

訪れたときは、小雨がふる日でした。雨に濡れ、緑色を濃くした樹々に囲まれ、スクッと背筋をのばしたように立っている五重塔は凛としている印象を受けます。

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五重塔にちかづいてみると、きらきらとした装飾はありません。案内板に桧皮葺(ひわたぶき)という文字があるために、屋根には桧(ひのき)の皮が張られていると考えられます。

 

長い年月を経て、木材が黒く変色しています。しかし、この黒みも建物全体の重厚感をひきだしていると感じます。

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初重(1F部分)の丈が高く、柱が太いのが特徴で、これが建物全体に安定感を出しています。

 

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五重塔の周囲は、整備された公園になっていて、24時間いつでも拝観ができるようです。Google mapをみてみると、どうも、香山公園のなかに五重塔や瑠璃光寺など、たくさんの名所があるようです。

 

五重塔の正面の地面には大きなライトが設置されていたために、夜間は、おそらくライトアップされるのでしょう。

 

五重塔から南へ約240mの場所に、香山公園の無料駐車場があるため、ここに車をとめさせていただき、香山公園をよこぎるようにして、五重塔まで移動しました。