剣神社の境内で発見された鎧塚古墳。剣神社の本殿に向かって左側に、木漏れ日の美しい杉林があります。その杉林のなかに、ポッコリと小さな丘をみることができます。これが鎧塚古墳で、正確には古墳群です。
場所:福岡県鞍手郡鞍手町新延
座標値:33.789290,130.663955
写真の墳丘から周囲をみわたすと、杉林のなかに祠が見え、たしかにほかにも古いお墓があることが確認できます。お墓の上に祠が祀られているのは、よく考えてみると奇妙な感じがします。祠は神さまを祀ったもので、死者を弔ったものの上に建てられるものではないからです。
昔のひとは、古墳を単なる死者を埋葬するためだけの施設としてとらえていたのではなく、そこに神聖な意味(亡くなったかたが神となり、そこに鎮座している…など)を込めたのではないかと想像できます。
写真を撮影した日は強い日差しにもかかわらず、杉林のなかの日差しは、やさしい木漏れ日となり、周囲はひんやりとした風が吹いていました。