場所:正面入口から約700メートル地点
黄金柱を通り過ぎて、ちょっと狭い通路である、黒谷支洞のトンネルを抜けると、正面に巨大な石筍(せきじゅん)が姿を現します。
通称、巌窟王(がんくつおう)と呼ばれます。石筍は、洞窟の天井から石灰分を含んだ地下水が滴り落ち、その石灰分が結晶化してタケノコのような石塔となったものです。
この石筍の上には、鍾乳石というツララ状の石塔が天井からさがっています。
ということは、この巌窟王の頭の上にも鍾乳石が垂れ下がっているはずです。確認してみます。
黒くて確認しづらいですが、確かに鍾乳石が写真に写っています。石筍に比べて鍾乳石が小さいのは、大きくなった鍾乳石が自分の重みで落ちてしまったためと考えられています(参照:秋芳洞の自然観察P14)