福岡県の筑豊地区を貫いて流れる遠賀川(おんががわ)。今では川の水は濁っていますが、大正時代まで、鮎や鮭がいるような清流だったそうです。川底の砂がすきとおって見え、魚の数を数えることができました。
大正末期から炭坑が盛んになり、採掘された石炭を洗った水を遠賀川に流すようになってから、遠賀川は真っ黒な流れとなってしまったそうです。やがて、「ぜんざい川」と呼ばれる黒い水の川になりました。
今、遠賀川の汚染な割合として一番多いのが生活排水。おそらく、炭鉱全盛時代と比較して、汚染度は低くなってきていると思いますが、川の水は依然として濁ったままです。
そんな遠賀川も、夜、電燈の灯りを反射している姿は美しいです。
久しぶりに三脚に一眼レフをセットし、バルブで約30秒間露光して撮ってみました。ホワイトバランスは”電球”。
撮った場所は、遠賀川河口近くの御牧大橋。ざわざわしていた水面も、長時間露光で滑らかになり、肉眼では見えない景色を写してくれました。夜でも三脚を使うと、かなり鮮明な映像が撮れるんだと改めて感じた、久しぶりの夜景撮影でした。