今回の庚申塔(こうしんとう)があった場所は、大分県玖珠町にある、志津里生活改善センターの敷地内。目の前の、県道43号線沿いに庚申塔はあります。だから、見つけやすい。
地図:Google マップ
珍しい書体の字ではあるけれども、「猿田彦大神」と書かれているようです。よくこの通りはとおっていたけど、この庚申塔は見逃していました。
↑庚申塔に向かって右側面。なにも刻まれていないようです。
↓庚申塔に向かって左側面。建立年が刻まれているようですが、肉眼では何と書かれているのか判別できませんでした。
↓庚申塔のすぐそばに、何か見慣れない石塔が立っていました。「是 左日田 右ひこ」と刻まれる。境石のようです。「これより左は日田市へ 右は英彦山へと続きます」という意味のようだ。
↓境石に向かって左側面に、「施主 本田亀太郎」。
↓向かって右側面には、「明治二十二年」の文字。それより下の文字は判別できませんでした。道しるべの石塔と、猿田彦の庚申塔が祀られているということは、この県道43号線は街道だったと予想されます。
県道43号線を、福岡県方面へたどっていくと、中津市の耶馬渓(やばけい)を抜け、山国という町まで続いています。たしかに、英彦山の手前まで続いていました。
一方、その反対側をたどっていくと、玖珠の町なかへと続きます。そして、国道210号線と合流します。昔も、この国道210号線と同じルート…玖珠川に沿って日田市まで街道が続いていたのかもしれません。機会があれば調べてみたい。