場所:大分県国東市国見町大熊毛 【日吉神社】
現在地から【日吉神社】:Google マップ
九州は梅雨があけました。
今日は文字通り雲ひとつない晴天で
30℃を超える暑い日となってます。
ここは国東半島の北側にある熊毛という地区。
熊毛地区にある日吉神社にコウシンさまが
祀られてると情報を得て、足を運んでみました。
この日吉神社はかなり古くからあり
室町時代…つまり今から約500年まえから
ここに鎮座しているそう。
参道にはりっぱな杉。
拝殿にむかって左手がわに
また小さな拝殿があって
その脇に庚申塔は祀られてました。
境内のおくまった場所で、
しげみに隠れるようにしてたのが
この青面金剛像。
そのほとんどが、いまでは”ひっそりと”
祀られてるのが、主流なコウシンさま。
ここもやっぱり例にもれず。
↑ひとつの顔に、六本の腕。
頭の上には月と雲。
右手のひとつに、一見、十字架にみえる
剣を把持してる。
↑足下に見ざる、聞かざる、言わざるの三猿。
足元に二童子。
悪鬼はみられず。
↑嘉永元年…つまり1848年の銘。
↓背面。なにも刻まれていない。
それにしても、この”熊毛”という地名は
なんともいわくがありそうな響きです。
熊毛って、このあたりを通るたびに
なにかいわれがあると感じてました。
調べてみるとやっぱりありました。
およそ1150年前、この地に住んでた天野兵之進という
ひとが山に狩りにいって、大きな熊にであったとの伝承から
”熊毛”という名がついたそう。
もっと学術的な説では
熊+毛→くま+け
…で、「くま」の語源が、「神前に捧げる」という意味
「け」の語源が、穀物を中心とした食べ物の意味らしい。
だから”神にささげる穀物を作る神聖な田畑”
がある地、という意味が「熊毛」という名には
こめられてるそう。
また、ちょっとおもしろいことを発見できた
庚申塔探訪でした。