なにげない田舎の風景ですけど
いまから50年ちかくまえに、
ここを鉄道が走ってたって聞いたときには
おどろきました。
豊州線(ほうしゅうせん)…通称、軽便鉄道(けいべんてつどう)
と呼ばれる鉄道です。
いまのJR善光寺駅から宇佐市の四日市を通り
院内町(いんないまち)の二日市までのびる
15.5㎞におよぶ鉄道だったんです。
ずいぶん古くて、
なかなかにマイナーな話なので、
地元のかたしか、ほとんど知らない
というのが現状。
だから地元の年配のかたがたから地道に話を聞いて
地道に足を運んで、その痕跡をみつけていくしかありません。
↓下の地図でおおまかな路線図を
描いてみました。
まだ現地で鉄道の痕跡をみつけられたわけではないので
ほんとにおおまかにかきました。
特に青色の部分は、地図をみても線路らしい痕跡が
みられない部分で自信のない部分です。
赤色の部分は、地形図をみて「ああここに鉄道が走ってたんだな」
と、痕跡がみつけやすい部分でした。
地形図みると、不自然にななめに入り込んでる小道があったりして
なかなか線路跡がみつけやすいんだということがわかってきました。
地形図って便利ですね。
いつも通ってて、見慣れてる普通の道路で
「なんでこんなに不自然に折れ曲がってるんだろ」
なんて思う箇所があるけど、鉄道跡なんだとわかると
「なーんだ」と納得する場所があったりするんですね。
地図をみてても、「ここはどうやって川を渡ったんだろう?」
とか、軌跡がわからない箇所が何か所があるので、これからぼちぼち
調べてみようと思ってます。
それにしてもこういった史跡を探訪するのは
なんの生活の役にはたたないけど、
なぜか、底抜けに楽しいですね。
ふつうの景色のなかに、ちょっとした歴史が垣間見えると
なんかフワッと幸せな気持ちになる感覚が楽しいのですが、
どうしてそんな気持ちになるのか…
↓こちらは豊州線とは別の、「宇佐参宮線」の名残を探した記事です。
豊後高田市から宇佐神宮までのびていた、今はなき鉄道です。