地形図をこまめに見ながら、現在地を常に確認する。「自分がどこにいるのか?」がわからなくなることを防ぐ。
大分県宇佐市にある両戒という地区。ここにある小さな神社を地図をみながら行くことにしました。地図読みの練習です。国道10号線を宇佐から別府方面にいくとき、山の上に”USA”という謎の看板がある。↓この山が栗山という名。めざすのは栗山のふもとにある神社。
↓おおざっぱな地図でいうとこのあたり。
↓さらに拡大した地図でいうと、ここのあたり。
JR宇佐駅から南東に直線距離で1.1㎞ほどの場所にある。
目的地からはちょっと離れた場所から歩く
今回は、神社からちょっと離れた↓青丸部分の場所から行くことにした。というのは青丸部分に墓地があり、墓地近くにちょっとした駐車スペースがあったから。ここに車を置かせてもらって、神社までは歩くことにした。
↓こちらが青丸部分(墓地駐車場)から、東方向にある栗山をみた写真。出発地点です。115mの山頂付近に、かすかに”USA”の看板が見える。樹木が繁茂してるので看板は隠れてしまってる。
↑上の写真は、緑丸部分↓から目的地(神社)方向を見たもの。まっすぐ伸びた農道の先に家が一軒。家のさらに向こう側には大きな溜池があるはず。
黄色丸部分↓から溜池方向を見た写真↑。10m程度の土手になってて、土手の向こう側に溜池がある。
青×部分の写真↓。地図では示されてないけど、実際にはいくつかの分岐がある。どれに進むか迷う。地図では右にお寺があるけど、お寺方向は目的とは違う道。ひとまずお寺を探してみる。↓写真の中央2分岐の右方向に少し進んでみる。
↓するとお寺の屋根がみえてきて、前にお寺の駐車スペースがみえた。ここは目的地とは違うルートのようです。
ひきかえして、中央分岐の左側に行ってみる↓林道に入り、左へ大きく道が曲がっている。どうもこの道は正解のルートみたい。
↑緑の×印箇所から溜池方向をみると↓下の写真のようになる。やっぱりこの道で正解だということが確信できる。等高線が広くなってる場所が以前はゴルフ場だったんでしょう。今はそのゴルフ場もなくなり、ソーラーパネルが占拠してる。国東半島でも、どんどんこのソーラーパネルが見かけられるようになった。
↓ゴルフ場の名残…看板が残されてた。
道はゆるやかな坂道になってる。さらに道をのぼっていく。道は右へ大きく曲がる。その先に鳥居がみえてきた。目指す神社だ。
↓地図では青三角の場所。
鳥居の前には五輪塔群が祀られる。
五輪塔はコンクリートで舗装された台地の上に祀られてる。各所にちらばっていたものを集めてきたのかもしれない。
後ろをふりかえり宇佐駅方面を見る。地図では今いる場所は52mほどの高台。だからずっと遠く宇佐の”岩崎”という地区まで見通せる。いい景色。
↓下向き矢印の箇所が、鳥居のある場所。あと10mほどを登ると目的の神社境内があるはず。
地形図では、鳥居から神社境内までの距離は40m、標高差は10m。これで計算をする。すると、だいたい14°の勾配。”ゆるやかな登山道”という感じ。
↓実際の参道はこんな感じ。ずいぶん崩れてるけど石段があり、たしかに急登ではなさそう。道は荒れてて、クモの巣が行く手を阻む。
鳥居には吉水神社という文字が刻まれる。
↓これが目指す神社境内。舞台がみえてくる。
舞台のさらに奥には奥社がみえる↓。日陰とはいえ35℃を超える真夏の、真昼では汗がふきだす。
↓舞台の周囲には神様が幾体も祀られてる。
↓その中には庚申塔(こうしんとう)らしきものもある。刻まれていたと思われる文字は、風化して見えなくなっている。
鳥居から神社参道に入る前に、小道が左方向へずっとつづいていた。地形図では、神社から北側へ小さな道が続いているのが記されてる。点線で描かれてるということは「徒歩道」ということ。
↓この「徒歩道」が、栗山の50~60mの標高に沿って”横田”という集落まで伸びている。たぶんこの道の両側は針葉樹が覆ってて、ちょっと涼しい林道という感じなんでしょう。まだ行ったことがない道だけど、なんとなく想像できるのが楽しい。
この日あまりにも暑く、頭痛もしてきたために、ここまでとした。