むかし、勝宝寺(しょうほうじ)というお寺があった場所に、5本のナギの木が生きています。樹齢約800年です。
場所:福岡県福津市舎利蔵
座標値:33.741688,130.537262
以下は、境内に立てられている案内板を箇条書きに抜粋したものです。
ナギの木は福間町の町木(ちょうぼく)である。
樹皮は滑らかな黒紫色で、老木になると、うろこ状にはげる。はげた跡の色は褐色になる。
葉っぱは針葉樹とはおもえない長楕円形をしている。肉厚である。昔のひとは災難除けのお守りとして、ナギの木の葉っぱをもっていたという。
5-6月にかけて花が咲く。10月頃に丸く白みを帯びた暗紫色の実が熟す。
福岡県では自生していない。神木として神社の境内によく植えられている。
境内には、ナギの木は5本植えられている。いずれもインドから移植されたと伝えられている。樹齢は800年と推定されている。
この地には、舎利山(しゃりざん)勝宝寺(しょうほうじ)という寺があったと云われる。
718年(養老2年)に、名僧、行基(ぎょうき)が舎利蔵(しゃりぐら)の地名のもととなった仏舎利を安置して開基(かいき)したといわれている。
当時は、子院(こいん)を15坊もかかえる大寺であった。今は、観音堂と小庵(しょうあん)2宇(う)だけが残っている。