サイト『北九州まちかど探検』で、めずらしい地蔵菩薩像が紹介されていたので、訪ねてみました。場所は門司区奥田にある淡島神社境内です。
場所:福岡県北九州市門司区奥田
座標値:33.914885,130.962416
六角柱の各面に地蔵菩薩が彫られています。上段・下段に分かれており、各段に六地蔵菩薩が彫られ、合計12体の菩薩が彫られています。
台座・蓮華・六地蔵・笠・宝珠、各部のつなぎめにパテのようなものが塗りこめられています。下の写真のように蓮華と六地蔵(下段)との石の色が異なることもわかります。
下段の六地蔵は、見た目、円柱の石塔にぐるりと地蔵菩薩が彫られています↓
いっぽう、上段の六地蔵は、しっかりと六角柱の石塔となっています↓
笠の上の、本来、宝珠がある場所には参照、地蔵菩薩の頭がのせられています。
六角形の石の六面に、地蔵さんが二段に12体浮き彫りで刻まれた六地蔵で笠石等が載せられていますが、それぞれ材質が全く違うことから後世に組合されたものと考えられます。 なお、この六地蔵の類例は、市内では小倉北区木町の西安寺及び愛宕の不動明王堂等の3例が知られています。参照:『北九州まちかど探検-門司区大里柳・伊川・猿喰・平山周辺地区 32淡島神社-』
調べてみると小倉北区菜園場という地区の愛宕神社近くに不動明王堂があり、そのお堂そばに一石六地蔵があるとのことです。この場所は、私自身も一度おとずれた記憶があります。写真を探してみると、ありました。
場所:福岡県北九州市小倉北区菜園場
座標値:33.884655,130.862526
愛宕公園駐車場:Google map
珍しい地名である菜園場(さいえんば)の石塔は、ひとつの面に二基の地蔵菩薩が刻まれています。全体を写していなかったため、六面すべてに二基の地蔵菩薩が刻まれているのか、確認できません。
外見から、地蔵菩薩像が刻まれている岩は、ボロボロと崩れやすい印象を受けます。表面がザラザラしており、風化も進んでいます。堆積岩のうちの砂岩で構成されているようです参照。