鞍手軽便鉄道(くらてけいべんてつどう)の鉄橋台座を2カ所、見ることができました。そのうち1カ所は前回の記事でご紹介しました。
場所:福岡県北九州市八幡西区香月西
座標値:33.800017,130.721075
もう1カ所は、上記の場所から南へ60mほど行った場所にあります。
場所:福岡県北九州市八幡西区香月西
座標値:33.799520,130.721079
こちらの台座は、前回の台座と比較して2倍ほど幅が広い印象を受けます。黒川という、比較的大きな川に架かる橋であったため、そのぶん鉄橋も大きくなり、台座も大きいのだと考えられます。
鞍手軽便鉄道は、1915年(大正4年)に開業。八幡西区の香月周辺や、野面(のぶ)周辺で産出されていた石炭を運びだすための鉄道であったようです参照。
今昔マップで、軽便鉄道の場所を確認すると、1922年~1950年の期間で線路が記載されていました。1954年には、下の地図に示されている路線である「香月-野面(のぶ)」間は廃止されました。
1950年の地図を見てみると、昔あった香月駅や岩崎駅の周囲には、たくさん炭坑があったことがわかります。また炭坑の間を縫うようにして鉄道もはりめぐらされています。現在の地図と重ね合わせてみると、鉄道跡は大部分が道路として活用されているようです。