福岡県北九州市をながれる板櫃川(いたびつがわ)。板櫃川に、「庚申橋」という橋が架かっています。自動車は渡ることができない小さな橋です。
この庚申橋のすぐ近くに庚申塔が祀られていました。
場所:福岡県北九州市小倉北区上到津
座標値:33.8759136,130.8532667
碑面:庚申供養塔
建立年月:寛政七乙卯正月吉日
その他:講中 拾五人
この庚申塔に刻まれている文字には、特殊な文字が含まれていました。「庚申供養塔」の「養」が、「美(左側)」+「良(右側)」となっているような文字です。これは「養」の異体字ということです参照。
「養」の上と下が分かれている文字なので、正確には「美」+「良」ではなく、「美」の横棒が一本ない文字となっているものらしいです。
「庚申橋」という橋について、今昔マップで調べてみると、どうも1970年前後につくられたもののようで、古くからここに架けられていた橋ではなさそうです。
「庚申橋」という名前は、もともとあった庚申塔の近くに架けられた橋のために、後付けでつけられたものだと考えました。