Google Mapで、なにか史跡がないか探していると、大分県杵築市の山香(やまが)という地区に「龍頭橋(りゅうずばし)」という橋が見つかりました。
場所:大分県杵築市山香町大字野原
座標地:33.4407342,131.5053680
いわゆる「沈下橋(ちんかばし)」と呼ばれる橋で、川が増水したとき、水没してしまう橋です。水没しても流木などが引っかからないよう、欄干(らんかん)などがなく、とてもシンプルな形をしています。
龍頭橋は1912年(明治45年)に作られていて、日本最古の石造り沈下橋とされています。
龍頭橋がかかる付近の八坂川は、いくつもの大きな岩が水から頭を出し、人が川におりられるようになっていました。
よって、川底の岩におりて、橋を横から観察することができます。橋を観察すると、「橋台」と呼ばれる箇所は、四角い石が積まれていることが確認できました。
石の土台に、コンクリート製(?)の橋桁が乗っかっています。
憶測ですが、橋桁の部分は増水のときに水に流されたことがあり、のちの時代に新しく、コンクリート製の橋桁がつくられ、さらに橋台の部分も補強されたのかもしれません。
龍頭橋は、車1台が十分通れるほどの幅があります。しかし龍頭橋の西側に立派な新しい橋ができていたので、この沈下橋は、今ではほとんど使われていないようでした。
橋の上からはのどかな景色が楽しめました。私が橋の周囲を散策している間にも、人や車が橋を通ることもなく、川の流れと鳥のさえずりだけが聞こえる、静かな場所でした。