↑曲里(まがり)の松並木
福岡県北九州市の小倉から、長崎県へと延びる長崎街道。この長崎街道の途中に黒崎宿(くろさきしゅく)と呼ばれる宿場町がありました。黒崎宿のすぐちかくに、現在も街道の名残がある曲里(まがり)の松並木があります。
場所:福岡県北九州市八幡西区東曲里
曲里松並木入口の座標値:33.8617534,130.7634177
曲里の名の由来は?結論から言うと、昔この地に馬借(ばしゃく・まがり)があったからということです。馬借とは、要するに旅をするひとに貸すための馬を用意している場所のことです。
街道の利用が盛んであった江戸時代、宿場町から宿場町へと、旅人や旅人が持つ荷物をリレー方式で、馬と人を使って運んでいたそうです。だから各宿場町には、荷物を運ぶための人馬を用意しておくよう、幕府から命令されていたとのことです(参照:人馬の「継ぎ送り」とはどういうことですか?)
曲里(まがり)の名の由来の他の説は、この場所が街道のカーブしていた場所にあたっていたため…というものがあるそうですが、前記の説(馬借の説)のほうが有力なのだそうです。(参照【おもしろ地名北九州事典(瀬川負太郎著)】P214-215)