佐賀県へ行く機会があったために、佐賀県にも庚申塔があるのか探してみました。こちらのサイト(庚申塔 | さがの歴史・文化お宝帳)に、庚申塔のある場所が紹介されていたために、佐賀市の大和町にある久池井(くちい)というい所へ行ってみました。
この久池井に、富士 三社太權現という神社があり、その境内に庚申塔が祀られているとの情報です。
地図:Google マップ
神社は住宅街の奥まったところにあって、神社手前には公民館、そのもっと手前に広い空き地がありました。この空き地に車を停めさせてもらい、神社へと向かいました。
珍しい木製の鳥居↓
この木製の鳥居にむかって右側に「猿田彦大神」と刻まれた庚申塔が一基。
↓そして鳥居に向かって、左側に数基の石塔と祠が祀られ、そのなかに…
塔の左右には成立年月が刻まれているようです。みにくくはなっていますが、こちらのサイト(庚申塔 | さがの歴史・文化お宝帳)で「文化12年」という解説があるために、1815年の成立ということがわかります。
では↓塔に向かって左側に刻まれているこの文字はなんなのでしょうか。造られた月を刻んでいると思われます。
「?月吉日??」と刻まれているのがわかりますが、「?」の部分は読みにくくなっています。「月」の上の文字は、なんとなく「四」と読み取れるように思えます。傷がついて↓下のような形になったのかもしれません。
次に「吉日」の下にある文字は何なのか。
見えるままにスケッチしてみますとこんな文字が浮かび上がりました↓
なんとなく「辰」という文字が読み取れます。そこで1815年の4月は干支でいえば何にあたるのか調べてみました。
↑こちらのサイトを参照してみると、1815年の4月は「庚辰(かのえたつ)」にあたるそうです。
まとめてみると「四月吉日庚辰」と刻まれているのかなと思われます。
この庚申塔の下側部分には講のかたがたの名前が刻まれていました。