長崎街道の史料を読んでいると、福岡県鞍手郡の小竹というところに宿場町があったそうで、この小竹という場所に、庚申塔があるという情報を得て、庚申塔を探しにいくことにしました。
結論からいうと、↓この場所にありました。
場所:福岡県鞍手郡小竹町赤地
地図:Google Maps
よく目をこらさないと、見逃してしまいそうな茂みの中に、石塔が二基祀られていました。
ほとんど、文字はかすれて見えにくくなっていましたが、ひとつの石塔には、たしかに「猿田彦大神」の文字が刻まれていました。これは道しるべの神様である、道祖神ですね。
↓もうひとつのほうは…なんて書いているんでしょう。なんとなく、真ん中あたりの文字に「申」の文字が見えるように感じます。「庚申塔」の「申」の文字がみえているのでしょうか…確証はもてません。
二基の石塔の、すぐそばに、新しい「長崎街道跡」の道しるべがあり、これをもとに、他のサイトで二基の石塔について書かれているブログはないかな…と調べてみると、ありました。
「シングルおやじの気ままな一人旅」←こちらのかたのブログを拝見させてもらうと、文字の見えにくい石塔は「勝野庚申塔」というらしい。
庚申塔のあるしげみ脇から長崎街道跡が、北東の「JR勝野駅」方向へのびています。
ここにある二基の石塔を眺めていると、通りかかった地元?のかたに、声をかけられ、別の場所にも庚申塔があることを教えていただきました。なんてありがたい。というか、庚申塔を知っているかたに、なかなか出会えないので、なんている奇跡なんでしょう。
そのかたに教えていただいた、「岩鼻庚申塔」のほうにも行ってみることにしました。
場所:福岡県直方市山部
地図:Google Maps
JR勝野駅から国道200号線に沿って、北東へ車で1分ほど走ると、見えてきます。踏切のすぐそばにあるのですが、車一台分くらいは周囲に停められるスペースがあるので、ここに駐車させてもらい、庚申塔のところへ行ってみました。
一見するとお墓のようにみえます。
どちらの石塔にも「謹請幸神尊壐」と刻まれています。庚申が幸神と書かれている庚申塔は初めてみたかも…
「尊壐」というのもはじめて見たけど、よく見かける「尊天」と同じような意味なんでしょう。位の高いことを示す文字のようですね。