福岡県北九州市若松区に、日吉神社があります。ここに猿田彦大神の庚申塔(こうしんとう)が集められまとめて祀られていました。探せば、福岡県にも庚申塔は各地に残っているものですね。
日吉神社には両児嶌大明神が祀られていますが、この大明神は洞海湾が埋め立てる前にあった二つの無人島に祀られていた神さまです。二つの無人島が撤去されるときに、日吉神社へ神さまは移されました。
両児嶌大明神が祀られている脇に、庚申塔は祀られていました。↓こんな感じで石塔群があります。
5つの石塔のうち、ふたつに猿田彦大神の庚申塔が見つかりました。
左側から順に写真に写してみました。
塩土老翁神はシオツチオジノカミと読み、日本書紀とか古事記にでてくる神さまだそうです。ぼくにとっては、はじめて知る神さまです。航海の道しるべをしてくれる神さまなんだそうですよ。洞海湾を航行する舟の安全を願って、昔、祀られた神さまなんでしょうか。
↓真ん中の石塔には刻印がされてませんでした。なんの役割をもつ石塔なんでしょうか。
↓式日燈…これもはじめて見る石塔…というか、灯篭です。式日を辞書で引いてみると”儀式のある日”、”特定の行事や用事を行うことに定めてある日”とあります。神社で儀式があるような特別な日に、この灯篭に火がともされたのかもしれません。
やっぱり福岡県でも、庚申の日には夜を通して酒宴が開かれ、寝ずに夜を明かしたのでしょうか。