前に縫殿神社(ぬいどのじんじゃ)へ行ったとき、その近くに縫殿宮という別のお宮もあるということをこちらの書籍「神功皇后伝承を歩く(上) 福岡県の神社ガイドブック 綾杉るな著 不知火書房」で知ったので、縫殿宮にもいってみることにしました。
古墳の上に建てられたお宮で、そこには祠が祀られているんだそうです。どんな雰囲気の場所なんだろうと気になってました。
縫殿神社・縫殿宮がある場所は、たくさんの古墳が出土しているところ。その古墳の名前が新原(しんばる)・奴山(ぬやま)古墳群とか津屋崎古墳群というそうです。そのたくさんある古墳のひとつ…津屋崎古墳22号墳の上に縫殿宮があるということ。
22号墳ってどこなんだろう?書籍の地図を参照しながら、迷い迷い見つけだしました。
津屋崎22号墳の場所:福岡県福津市勝浦
現在地から津屋崎22号墳:Google マップ
駐車スペースがあるのか、ないのかわからなかったので、道ばたの広くなったところに車を置かせてもらい、少し歩いていくことにしました。
駐車したところから北東を眺めた景色です↓手前にフェンスで囲われた、なんだか古墳っぽいところがあって、その向こう側に民家が見えます。
どうもフェンスで囲われた場所は、津屋崎の21号墳らしいです。
フェンスの中にはたくさんの石塔が立っています。案内板をみてみると、新原(しんばる)の百塔板碑(ひゃくとういたび)と呼ばれているそうです。
板碑は、今でいうところの卒塔婆(そとうば)。お墓に立っている木で作られたあの板ですね。亡くなったひとの供養のために立てられているそうです。
さて、21号墳を横にみながら、22号墳へ続く細道を歩いていきます。
視界がひらけます↓
すると22号墳とおもわれる丘の北側に、白い鳥居がみえてきました。
↓鳥居には縫殿宮の文字が刻まれてます。ここで間違いがないようですね。
鳥居から、ちょっと後ろを振り返るとこんな感じで、小道が国道495号線までつながっています。
鳥居をくぐり、少し石段をのぼっていきます。周りは静か。ひとは誰もいません。なんだか神聖な雰囲気が感じられます。神社を巡っているときの、この感じがいいですね。
↓階段を登りきると、広場になっていました。
↓石の礎が残っていて、昔ここには社殿がたてられていたのでしょうか。
↓そして見てみたかった祠。おそらく前に紹介した縫殿神宮と同じように、兄媛(えひめ)が祀られているのでしょうが、詳細はわかりません。手を合わせて縫殿宮を後にしました。