北九州市にある若松区は、今となっては小さな街ですが、石炭が使われてた時代には、日本有数の”景気のいい町”として知られていました。若松は石炭の積み出し港として発展したのだそうですよ。
北九州を歩いていると、ときどき、石炭がエネルギーとして使われてた時代の名残がみられます。若松区の、この弁財天上陸場も、石炭時代の名残のひとつです。
弁財天上陸場ってなに?
石炭の積み出しのために港湾で働いていた人たちが、船に乗り降りしていた場所が、この弁財天上陸場なのだそうです。
上陸場が造られたのが大正6年頃。大正6年というと1917年だから、いまから99年前です。
この付近は用事があって、ときどき通っていたのですが、弁財天上陸場の存在は知りませんでした。こういった史跡をぼくが、日頃、探していることを知っている妻に教えてもらいました。
上陸場の両側にある常夜灯は、それから4年後の大正10年に、地元の人たちによってつくられました。
ちょっと見にくいですが、土台に大正10年の刻印がされていますね。
まとめ
生活のなかに埋もれている、こういった史跡を見つけるのは、なかなか楽しいものです。 情報源は、図書館の郷土本が主ですが、クチコミによるものもけっこう大事です。