久住連山のひとつ、黒岳へ登ろうとしましたが、雨が降り登頂には至りませんでした。だけど珍しい植物を見つけました。
AM4時10分に、男池登山口を出発。あたりは漆黒の闇。登山口近くの電燈だけが頼りです。今回の男池~黒岳ルートははじめて。予想以上の闇なので不安がつのります。
久住山の人気のある登山道とは違って、けっこう険しいルートでした。登山口からソババッケという開けたところまで、ヘッドライトの明かりを頼りに、ただひたすら闇の中を進みます。
ときどき鹿の鳴き声が聞こえます。こんなに暗いのに、よく跳ねたりできるな…とどうでもいいことが次々と頭に浮かんできます。不安だと楽しいことが考えられなくなりますね。
5時30分を過ぎるころ、ようやく空が白んでくるのがわかります。↓こちらの写真はすっかり明るくなって、気持ちに余裕がでてきたときに撮ったものです。ガスっています。雨はふっていないけど、怪しい天気。
↓6時40分。せっかく明るくなってきたのに、天気がますます悪くなり、辺りは薄暗くなります。
↑上の地図の風穴というところ。↓ここは人工の氷がない時代、蚕種を保存するために造られた洞窟なのだそうです。
↓底がみえない…さすがに下に降りる勇気はありません。このなかは、夏場以外は氷柱ができるほど寒いそうです。
ここから黒岳方面へ行こうとしたところで、雨が本降りになったので、あえなく下山を決めました。
↓帰り道、ソババッケから平治岳方面を望む。ガスっています。
↓登山口近くになってくると、今度は晴れてきました。青空も見えています。黒岳原生林にも陽が差し込んできます。
途中、こんな珍しい植物をみつけました。ギンリョウソウ?かと思いきや、たぶんギンリョウソウモドキ。はじめてみる植物です。
ギンリョウソウモドキ(銀竜草擬、学名:Monotropa uniflora)はシャクジョウソウ科シャクジョウソウ属の多年草。秋に開花することから、アキノギンリョウソウともいう。
8-10月にかけ、地下茎から地上に花茎を形成し開花する。花茎には鱗片状の葉を密生し、先端に一個だけ花をつけること、花は横かうつむきに咲くこと、全体が透明感のある白であること、いずれもギンリョウソウと同じである。ただし、ギンリョウソウより数はずっと少ない。(wiki「ギンリョウソウモドキ」より)
陽が差し込んでくると、あれだけ怖かった森も一変。ほんわかやわらかい空気に包まれます。
登るのに必死だったので、リュックのなかのおむすびがペチャンコ。