以前、北九州市若松区安屋(あんや)という地区にある笠松神社へいったとき、二の鳥居に「八大龍王」という文字が刻まれていました。八大龍王のルーツをたどると、同じく安屋という地区にある坊ヶ渕という場所に、8頭の竜が祀られており、雨乞のときこの竜に拝んでいたという話が残っていることがわかりました。
今回は、8頭の竜神様が祀られるという坊ヶ渕へ行ってみました。坊ヶ渕への道案内は、この「北九州の史跡探訪」が役割を果たしてくれました。
google mapでいうと、このあたり↓
地図:Google マップ
実際、その場所に行ってみると、市営バス停に「坊ヶ渕」という名前が付けられていました。おかげで、この場所が目指す場所なんだという確信がもてました。
でも、でも、この坊ヶ渕ふきんをいくら探しても、竜神様が祀られていそうな祠や、石造物などは見当たりませんでした。
なんとも残念でした。予想だと、石の祠が祀られているものだと思っていました。もしかしたら、このボウボウの草むらのなかに隠れているのかも…あるいは、道路の拡張工事で別の場所に移動されたのかも。
残念ではあるものの、別の収穫がありました。
道ばたに、こんな祠があり、中に大日如来像が祀られています。
地図:Google マップ
・400年ほど前に
・香山彌次郎重治という人が
・四国に渡って八十八ヶ所の霊場を歩き、各霊場の砂を持ち帰って
・景勝の地や由緒ある場所に埋めて祀った
ものなんだそうです。参照:北九州市にある「島郷四国八十八カ所」ついて知りたい。 | レファレンス協同データベース
島郷四国八十八ヶ所霊場について、ちょっとした知識は持っていましたが、実際はじめて見るのはこれが初めてでした。あったんですね。しかも、ちゃんと花も供えられてて、大事に祀られていそうです。
島郷四国八十八ヶ所霊場については、しっかりと、その場所がまとめられているサイトはないらしく、ネット上では探せませんでした。どうも、『島郷の史跡と伝説』という古い書物を調べると、88か所(実際には130か所ほど)の場所が掲載されているようです。図書館なんかにいったら調べられるかな。