いい写真を撮りたい、という思いが先行すると周りの状況が見えなくなってしまいます。以前開催された、ある祭りで周囲の人の迷惑をかえりみず、夢中でシャッターを押す人を見てげんなりとしてしまいました。
たくさんのカメラマンが押し寄せるカメラスポットや祭りから足が遠のいたのはそのときから。
「夕焼けだんだん」という場所があります。何の変哲もない階段ですが、そこに座って空を見上げれば、美しい夕焼けを見ることができる。(中略)考えてみれば、そんな場所は日本中どこにでもあるはずです。
田舎のほうに行けば、あぜ道沿いにいつもきれいな夕焼けを見ることができる。都会でも、ビルの屋上にのぼれば大きな夕焼けが迫ってくる。
わざわざ谷中に出向かなくても、自分にとっての「夕焼けだんだん」はいくらでも探すことができるのです。大切なことは、そこに座って夕焼けを眺めるということです。(禅、シンプル生活のすすめ (知的生きかた文庫) 枡野 俊明著)
カメラは趣味の範囲だし、自分にとって好きな場所が撮れればいいかなと思います。